はじめに
近年、生成AIの急速な進化により、ソフトウェア開発の現場は大きな転換期を迎えています。GitHub Copilot や Cursor に代表されるAIコーディングアシスタントが普及する中、タスクを自律的に計画・実行できるエージェント型AIツールへと進化が進んでいます。Clineはその代表格であり、VS Code上で AI が第二の開発者(いや、第一?)として機能します。いわゆる Vibe Coding というやつです。
Cline では API Provider (Google や Open AI, Anthropic 等)を選択して生成AIモデルを利用しますが、その API Provider として SAP AI Core を選択することができます。本ブログでは、SAP AI Core を Cline と連携し、Generative AI Hub にデプロイされた生成AIモデルを利用する方法をご紹介します。
前提条件
本ブログは、以下の内容を前提条件として構成しています。
- SAP AI CoreのサービスをBTP Cloud Foundry環境で有効化済み
- VS Codeをインストール済み
ローカルのシステム情報
本ブログは、以下のシステム上で動作を確認しています。
- OS — macOS Tahoe 26.3.1
- VS Code — Version: 1.109.5
設定手順
1. VS Code の拡張機能「Cline」をインストール
VS Codeを開きます。
1. 左側のパネルから “Extensions” を押下します。
2. 検索バーにて “cline” を検索します。
3. “Cline” を開きます。
4. “Install” を押下して、拡張機能「Cline」をインストールします。
2. Cline の設定画面を開く
Clineのインストールが完了すると、左側のパネルに Cline のアイコンが表示されます。
1. アイコンをクリックして、Cline の画面を開きます。
2. 右上の設定アイコンから Settings 画面を開きます。
3. API Provider で “SAP AI Core” 選択します。
3. SAP AI Core の Client Credentials を取得する
Cline の API Configuration タブから API Provider に SAP AI Core を選択すると、SAP AI Core のクレデンシャルが求められます。
BTP Cockpitへアクセスし、Client Credentials を取得します。
1. BTP Cockpit – Subaccount の Services > Service Marketplace から SAP AI Core のサービスを作成します。
2. 下記項目を選択、入力して SAP AI Core のインスタンスを作成します。
- Service: SAP AI Core
- Plan: extended
※ LLMへのアクセスが必要なため、extended planが必須です。 - Runtime Environments: Cloud Foundry
- Space: <任意のスペース>
- Instance Name: <任意のインスタンス名>
3. 2で作成した、SAP AI Core のインスタンスのビューページへアクセスし、サービスキーを作成します。
4. 下記項目を入力してサービスキーを作成します。
- Service Key Name: <任意のサービスキー名>
5. 4で作成したサービスキー名を押下し、発行されたサービスキーを表示します。
6. VS Code の Cline > API Configuration にサービスキーの Client Credentials を入力します。
| Cline > API Configuration | SAP AI Core > Service key |
| AI Core Client Id | client id |
| AI Core Client Secret | clientsecret |
| AI Core Base URL | serviceurls/AI_API_URL |
| AI Core Auth URL | url |
| AI Core Resource Group | “default” |
4. Clineを使用する
「3. SAP AI Core の Client Credentials を取得する」ステップが完了すると、Generative AI Hub にデプロイされている生成AIモデルが読み込まれます。”Model” プルダウンから使用するモデルを選択し、設定を完了します。
ここまでで Cline で SAP AI Core を使うための設定が終了しました。
それでは実際に Cline を使ってみましょう!
今回は例として、以下のプロンプトを実行します。
- “Hello world !!!”を標準出力するプログラムをpythonで実装して
すぐにPythonでの実装が確認できました。
終わりに
本ブログでは、SAP AI Core を Cline から使用する方法についてご紹介しました。
SAP AI Core の Client Credentials を Cline 側で設定することで、Generative AI Hub にデプロイされている生成AIモデルが利用できます。
みなさんも Cline を活用して、Vibe Coding Life を楽しみましょう!
はじめに近年、生成AIの急速な進化により、ソフトウェア開発の現場は大きな転換期を迎えています。GitHub Copilot や Cursor に代表されるAIコーディングアシスタントが普及する中、タスクを自律的に計画・実行できるエージェント型AIツールへと進化が進んでいます。Clineはその代表格であり、VS Code上で AI が第二の開発者(いや、第一?)として機能します。いわゆる Vibe Coding というやつです。Cline では API Provider (Google や Open AI, Anthropic 等)を選択して生成AIモデルを利用しますが、その API Provider として SAP AI Core を選択することができます。本ブログでは、SAP AI Core を Cline と連携し、Generative AI Hub にデプロイされた生成AIモデルを利用する方法をご紹介します。 前提条件本ブログは、以下の内容を前提条件として構成しています。SAP AI CoreのサービスをBTP Cloud Foundry環境で有効化済みVS Codeをインストール済みローカルのシステム情報本ブログは、以下のシステム上で動作を確認しています。OS — macOS Tahoe 26.3.1VS Code — Version: 1.109.5 設定手順1. VS Code の拡張機能「Cline」をインストールVS Codeを開きます。1. 左側のパネルから “Extensions” を押下します。2. 検索バーにて “cline” を検索します。3. “Cline” を開きます。4. “Install” を押下して、拡張機能「Cline」をインストールします。2. Cline の設定画面を開くClineのインストールが完了すると、左側のパネルに Cline のアイコンが表示されます。1. アイコンをクリックして、Cline の画面を開きます。2. 右上の設定アイコンから Settings 画面を開きます。3. API Provider で “SAP AI Core” 選択します。3. SAP AI Core の Client Credentials を取得するCline の API Configuration タブから API Provider に SAP AI Core を選択すると、SAP AI Core のクレデンシャルが求められます。BTP Cockpitへアクセスし、Client Credentials を取得します。1. BTP Cockpit – Subaccount の Services > Service Marketplace から SAP AI Core のサービスを作成します。 2. 下記項目を選択、入力して SAP AI Core のインスタンスを作成します。Service: SAP AI CorePlan: extended※ LLMへのアクセスが必要なため、extended planが必須です。Runtime Environments: Cloud FoundrySpace: <任意のスペース>Instance Name: <任意のインスタンス名> 3. 2で作成した、SAP AI Core のインスタンスのビューページへアクセスし、サービスキーを作成します。 4. 下記項目を入力してサービスキーを作成します。Service Key Name: <任意のサービスキー名> 5. 4で作成したサービスキー名を押下し、発行されたサービスキーを表示します。 6. VS Code の Cline > API Configuration にサービスキーの Client Credentials を入力します。Cline > API ConfigurationSAP AI Core > Service keyAI Core Client Idclient idAI Core Client SecretclientsecretAI Core Base URLserviceurls/AI_API_URLAI Core Auth URLurlAI Core Resource Group”default” 4. Clineを使用する「3. SAP AI Core の Client Credentials を取得する」ステップが完了すると、Generative AI Hub にデプロイされている生成AIモデルが読み込まれます。”Model” プルダウンから使用するモデルを選択し、設定を完了します。 ここまでで Cline で SAP AI Core を使うための設定が終了しました。それでは実際に Cline を使ってみましょう!今回は例として、以下のプロンプトを実行します。”Hello world !!!”を標準出力するプログラムをpythonで実装して すぐにPythonでの実装が確認できました。 終わりに本ブログでは、SAP AI Core を Cline から使用する方法についてご紹介しました。SAP AI Core の Client Credentials を Cline 側で設定することで、Generative AI Hub にデプロイされている生成AIモデルが利用できます。みなさんも Cline を活用して、Vibe Coding Life を楽しみましょう! Read More Technology Blog Posts by SAP articles
#SAPCHANNEL