S/4HANA Cloud Private Edition (008) – APサーバからお客様のCIFSサーバ上の共有フォルダをマウントする方法
Share

SAP S/4HANA Cloud Private Editionにおいて、APサーバからCIFSを利用し、お客様側のオンプレミス環境、またはお客様所有のCloud上のCIFSサーバ上のファイルへアクセスする方法についてご紹介いたします。

構成を整理いたしますと、以下のとおりとなります。

  • RISE側のAPサーバ: CIFSクライアント
  • お客様オンプレミス/お客様所有のCloud上のサーバ: CIFSサーバ

ご利用するService Request(以下、SR)テンプレートは、下記のとおりでございます。
SRテンプレート: Mount CIFS (aka Samba) shares

SRを起票される前に、下記の前提条件をご確認いただけますようお願いいたします。

  1. RISE上のAPサーバからのみ、お客様所有のCIFSサーバをマウントできること(HANAサーバでのCIFSマウントは許可されておりません)。そのため、SRを作成される際は、SIDとしてAPサーバをご選択いただくこととなります。
  2. RISE上のAPサーバと、お客様オンプレミス/お客様所有のCloud上のサーバ間でネットワーク通信が可能であること。
  3. RISE側のAP(CIFSクライアント)から、CIFSサーバのポート139または445へアクセスできること(現状は、基本的にポート445が使用されます)。
  4. CIFSマウントポイントの数は、1台のAPサーバ上で5つまでとなるよう設計いただくことを推奨いたします。

以下では、現時点で提供されている4つの”CIFS Operations”をもとにご説明いたします。

  • Create: Mount new customer CIFS shares on Linux hosts
  • Modify: Unmounts existing CIFS shares and Remount with modified details
  • Remount: Unmount and remount existing CIFS shares (without modifications)
  • Unmount: Unmount or cleanup existing CIFS shares

 

新規CIFSマウントの作成

 

新規でCIFSマウントポイントを作成する場合に利用いたします。

下記は、CIFSサーバ10.218.3.20の共有名sharenameを、該当サーバの/mnt/smbshareにマウントする例でございます。

Pasted image 20261102131359.png

Customer Domain Name: “CIFS User Name”でご指定いただくユーザがドメイン上に存在する場合は、ドメイン名をご指定ください。それ以外の場合はWORKGROUPとなります。
CIFS Share Name: 共有名をご指定ください。例えば、あるフォルダに対して共有設定を実施した後に設定した共有名となります。
CIFS User Name: CIFSクライアントからCIFSサーバへアクセスする際のユーザ名となります。
Is PASSWORD updated in Customer Logon Depot?: CIFSユーザのパスワードをLogon Depotに保存のうえ、チェックを入れてください。ご不明な場合は、SAP Notes 1773689をご参照ください。
Target Hostname(s): RISE側のAPサーバのホスト名をご指定ください。複数のご指定が可能です。
Checking PORT access to CIFS Server: “TCP ports 445/139 are reachable, ready to proceed”と表示されることをご確認ください。お客様側で、RISE側のAPサーバからCIFSサーバの139または445ポートへのアクセスを許可いただく必要がございます。
Target Mount Point: RISE側APサーバにて、CIFSマウントポイントとなるディレクトリをご指定ください。免責事項に記載のある/install、/tmpなどの配下のディレクトリは利用しないようお願いいたします。
Mount Point permissions: 必須項目ではなく、デフォルトのパーミッションは775となります。必要に応じてご指定ください。
Share Owner: 必須項目ではなく、デフォルトのユーザグループはsidadm:sapsysとなります。通常は変更いただく必要はございませんが、特定の要件がある場合はご指定ください。

 

CIFSマウントの設定変更

 

既存のCIFSマウントの設定を変更する場合に利用いたします。
CIFSマウント変更の項目は、”Select entity to Modify”パラメータのダイアログボックスからご確認いただけます。下記は、現時点で選択可能な変更項目でございます。

  • CIFS Server details: Customer CIFS server details (ex. IP, FQDN, etc.)
  • Domain Name: Customer side Domain name of the CIFS server
  • CIFS Share Name: Customer side exported CIFS share name
  • CIFS user name: Customer side CIFS user name
  • CIFS password: Customer side CIFS password
  • ECS side Mount point: Modify CIFS mount point on SAP ECS host
  • Share permissions: Modify CIFS mount point permissions on SAP ECS host
  • Change share owner: Modify CIFS mount point owner on SAP ECS host

下記は、CIFSサーバへの接続時のパスワードを変更するSRを例としております。

Pasted image 20261028092542.png

CIFS Operations: Modify
Select entity to Modify: CIFS password
Is PASSWORD updated in Customer Logon Depot?: 変更後のパスワードをCustomer Logon Depotにメンテナンスしたうえで、チェックを入れてください。
Target Hostname(s): CIFSクライアントとして稼働しているRISE上のAPサーバのホスト名をご指定ください(複数のホストをご指定いただけます)。
Target Mount Point: RISE上のAPサーバ上のマウントポイントをご指定ください。
CIFS mount point?: 上記のすべての項目の入力が完了しましたら、選択項目をクリックし、”Valid CIFS mount, good to preceed”が表示されることをご確認のうえ、クリックしてください。万が一、すべての項目を正しく入力しているにもかかわらず、”Valid CIFS mount, good to preceed”が表示されない場合は、RISEの担当者までご連絡ください。

 

CIFSマウントポイントの再マウント(設定変更なし)

 

既存のCIFSマウントを再マウント(アンマウント/マウント)する場合に利用いたします。
下記は、対象サーバ上のCIFSマウントポイント /mnt/smbshare の再マウント依頼の例でございます。

Pasted image 20261102084538.png

CIFS Operations: Remount
Target Hostname(s): 対象サーバのホスト名をリストからご選択ください。
Target Mount Point: 該当サーバ上でのCIFSマウントポイントをご入力ください。大文字・小文字を含め、正確にご入力いただく必要がございます。
CIFS mount point?: 上記のすべての項目の入力が完了しましたら、選択項目をクリックし、”Valid CIFS mount, good to preceed”が表示されることをご確認のうえ、クリックしてください。万が一、すべての項目を正しく入力しているにもかかわらず、”Valid CIFS mount, good to preceed”が表示されない場合は、RISEの担当者までご連絡ください。

 

CIFSマウントポイントのアンマウント

 

CIFSマウントをアンマウントする場合に利用いたします。
下記は、対象サーバ上のCIFSマウントポイント /mnt/smbshare のアンマウント依頼の例でございます。

Pasted image 20261102084748.png

CIFS Operations: Unmount
Target Hostname(s): 対象サーバのホスト名をリストからご選択ください。
Target Mount Point: 該当サーバ上でのCIFSマウントポイントをご入力ください。大文字・小文字を含め、正確にご入力いただく必要がございます。
CIFS mount point?: 上記のすべての項目の入力が完了しましたら、選択項目をクリックし、”Valid CIFS mount, good to preceed”が表示されることをご確認のうえ、クリックしてください。万が一、すべての項目を正しく入力しているにもかかわらず、”Valid CIFS mount, good to preceed”が表示されない場合は、RISEの担当者までご連絡ください。

 

まとめ

 

本記事では、SAP S/4HANA Cloud Private Editionにおいて、CIFSを利用し、お客様側のオンプレミス環境、またはお客様所有のCloud上のCIFSサーバ上の共有フォルダをマウントする方法について、SRテンプレート「Mount CIFS (aka Samba) shares」を用いて、Create/Modify/Remount/Unmountの4つのOperationごとにご紹介いたしました。
SRを起票される際は、本記事に記載の前提条件をご確認のうえ、ご対応いただけますと幸いです。本記事が、CIFSマウントの設定を行う際の一助となれば幸いでございます。

 

 SAP S/4HANA Cloud Private Editionにおいて、APサーバからCIFSを利用し、お客様側のオンプレミス環境、またはお客様所有のCloud上のCIFSサーバ上のファイルへアクセスする方法についてご紹介いたします。構成を整理いたしますと、以下のとおりとなります。RISE側のAPサーバ: CIFSクライアントお客様オンプレミス/お客様所有のCloud上のサーバ: CIFSサーバご利用するService Request(以下、SR)テンプレートは、下記のとおりでございます。SRテンプレート: Mount CIFS (aka Samba) sharesSRを起票される前に、下記の前提条件をご確認いただけますようお願いいたします。RISE上のAPサーバからのみ、お客様所有のCIFSサーバをマウントできること(HANAサーバでのCIFSマウントは許可されておりません)。そのため、SRを作成される際は、SIDとしてAPサーバをご選択いただくこととなります。RISE上のAPサーバと、お客様オンプレミス/お客様所有のCloud上のサーバ間でネットワーク通信が可能であること。RISE側のAP(CIFSクライアント)から、CIFSサーバのポート139または445へアクセスできること(現状は、基本的にポート445が使用されます)。CIFSマウントポイントの数は、1台のAPサーバ上で5つまでとなるよう設計いただくことを推奨いたします。以下では、現時点で提供されている4つの”CIFS Operations”をもとにご説明いたします。Create: Mount new customer CIFS shares on Linux hostsModify: Unmounts existing CIFS shares and Remount with modified detailsRemount: Unmount and remount existing CIFS shares (without modifications)Unmount: Unmount or cleanup existing CIFS shares 新規CIFSマウントの作成 新規でCIFSマウントポイントを作成する場合に利用いたします。下記は、CIFSサーバ10.218.3.20の共有名sharenameを、該当サーバの/mnt/smbshareにマウントする例でございます。Customer Domain Name: “CIFS User Name”でご指定いただくユーザがドメイン上に存在する場合は、ドメイン名をご指定ください。それ以外の場合はWORKGROUPとなります。CIFS Share Name: 共有名をご指定ください。例えば、あるフォルダに対して共有設定を実施した後に設定した共有名となります。CIFS User Name: CIFSクライアントからCIFSサーバへアクセスする際のユーザ名となります。Is PASSWORD updated in Customer Logon Depot?: CIFSユーザのパスワードをLogon Depotに保存のうえ、チェックを入れてください。ご不明な場合は、SAP Notes 1773689をご参照ください。Target Hostname(s): RISE側のAPサーバのホスト名をご指定ください。複数のご指定が可能です。Checking PORT access to CIFS Server: “TCP ports 445/139 are reachable, ready to proceed”と表示されることをご確認ください。お客様側で、RISE側のAPサーバからCIFSサーバの139または445ポートへのアクセスを許可いただく必要がございます。Target Mount Point: RISE側APサーバにて、CIFSマウントポイントとなるディレクトリをご指定ください。免責事項に記載のある/install、/tmpなどの配下のディレクトリは利用しないようお願いいたします。Mount Point permissions: 必須項目ではなく、デフォルトのパーミッションは775となります。必要に応じてご指定ください。Share Owner: 必須項目ではなく、デフォルトのユーザグループはsidadm:sapsysとなります。通常は変更いただく必要はございませんが、特定の要件がある場合はご指定ください。 CIFSマウントの設定変更 既存のCIFSマウントの設定を変更する場合に利用いたします。CIFSマウント変更の項目は、”Select entity to Modify”パラメータのダイアログボックスからご確認いただけます。下記は、現時点で選択可能な変更項目でございます。CIFS Server details: Customer CIFS server details (ex. IP, FQDN, etc.)Domain Name: Customer side Domain name of the CIFS serverCIFS Share Name: Customer side exported CIFS share nameCIFS user name: Customer side CIFS user nameCIFS password: Customer side CIFS passwordECS side Mount point: Modify CIFS mount point on SAP ECS hostShare permissions: Modify CIFS mount point permissions on SAP ECS hostChange share owner: Modify CIFS mount point owner on SAP ECS host下記は、CIFSサーバへの接続時のパスワードを変更するSRを例としております。CIFS Operations: ModifySelect entity to Modify: CIFS passwordIs PASSWORD updated in Customer Logon Depot?: 変更後のパスワードをCustomer Logon Depotにメンテナンスしたうえで、チェックを入れてください。Target Hostname(s): CIFSクライアントとして稼働しているRISE上のAPサーバのホスト名をご指定ください(複数のホストをご指定いただけます)。Target Mount Point: RISE上のAPサーバ上のマウントポイントをご指定ください。CIFS mount point?: 上記のすべての項目の入力が完了しましたら、選択項目をクリックし、”Valid CIFS mount, good to preceed”が表示されることをご確認のうえ、クリックしてください。万が一、すべての項目を正しく入力しているにもかかわらず、”Valid CIFS mount, good to preceed”が表示されない場合は、RISEの担当者までご連絡ください。 CIFSマウントポイントの再マウント(設定変更なし) 既存のCIFSマウントを再マウント(アンマウント/マウント)する場合に利用いたします。下記は、対象サーバ上のCIFSマウントポイント /mnt/smbshare の再マウント依頼の例でございます。CIFS Operations: RemountTarget Hostname(s): 対象サーバのホスト名をリストからご選択ください。Target Mount Point: 該当サーバ上でのCIFSマウントポイントをご入力ください。大文字・小文字を含め、正確にご入力いただく必要がございます。CIFS mount point?: 上記のすべての項目の入力が完了しましたら、選択項目をクリックし、”Valid CIFS mount, good to preceed”が表示されることをご確認のうえ、クリックしてください。万が一、すべての項目を正しく入力しているにもかかわらず、”Valid CIFS mount, good to preceed”が表示されない場合は、RISEの担当者までご連絡ください。 CIFSマウントポイントのアンマウント CIFSマウントをアンマウントする場合に利用いたします。下記は、対象サーバ上のCIFSマウントポイント /mnt/smbshare のアンマウント依頼の例でございます。CIFS Operations: UnmountTarget Hostname(s): 対象サーバのホスト名をリストからご選択ください。Target Mount Point: 該当サーバ上でのCIFSマウントポイントをご入力ください。大文字・小文字を含め、正確にご入力いただく必要がございます。CIFS mount point?: 上記のすべての項目の入力が完了しましたら、選択項目をクリックし、”Valid CIFS mount, good to preceed”が表示されることをご確認のうえ、クリックしてください。万が一、すべての項目を正しく入力しているにもかかわらず、”Valid CIFS mount, good to preceed”が表示されない場合は、RISEの担当者までご連絡ください。 まとめ 本記事では、SAP S/4HANA Cloud Private Editionにおいて、CIFSを利用し、お客様側のオンプレミス環境、またはお客様所有のCloud上のCIFSサーバ上の共有フォルダをマウントする方法について、SRテンプレート「Mount CIFS (aka Samba) shares」を用いて、Create/Modify/Remount/Unmountの4つのOperationごとにご紹介いたしました。SRを起票される際は、本記事に記載の前提条件をご確認のうえ、ご対応いただけますと幸いです。本記事が、CIFSマウントの設定を行う際の一助となれば幸いでございます。 Read More Technology Blog Posts by SAP articles 

#SAPCHANNEL

By ali

Leave a Reply